Exchange 管理センターからオンプレミス AD と同期しているユーザーのメールアドレスが変更できない

変更日 月, 6 6月, 2022 で 3:24 午後

オンプレミス AD と同期をしている場合、ディレクトリ同期済みのオブジェクトの同期対象の各属性については、Office 365 側での編集、管理が制限されており、オンプレミスAD の [mail] 属性か、[proxyAddresses] 属性にて設定してディレクトリ同期を実行することで変更が可能です。

[mail] 属性はプライマリ SMTP アドレス (送受信可能なメール アドレス) のみ設定が可能です。
[proxyAddresses] 属性ではプライマリ SMTP アドレスを 1 つと、セカンダリ SMTP アドレス (受信専用のメール アドレス) を複数設定することが可能です。 

なお、[proxyAddresses] 属性と [mail] 属性の両方に値が設定されている場合は、[proxyAddresses] 属性の設定が優先して Office 365 に反映され、[mail] 属性に値は反映されない動作となります。

以下に、例として AD 側の [proxyAddresses] 属性を設定する手順を紹介します。

<手順>
1. AD にて、管理ツールから [Active Directory ユーザーとコンピューター] を起動
2. 上部のタブより [表示] を開き、[拡張機能] をクリックし有効化
3. 対象オブジェクトをダブルクリックしプロパティ画面を開く
4. [属性エディター] タブを選択
5. [属性] より、[proxyAddresses] を選択し、[編集] ボタンをクリック
6. [値] に、下記の形式で各アドレスを入力して、都度、[追加] ボタンをクリック
設定例 :
プライマリ SMTP アドレス (大文字 SMTP にて設定)
SMTP:mail01@contoso.com
セカンダリ SMTP アドレス (小文字 smtp にて設定)
smtp:mail02@contoso.com

※ プライマリ SMTP アドレスの SMTP は大文字で入力し、セカンダリ SMTP アドレスは、smtp を小文字で入力します。
※ セカンダリ SMTP アドレスを設定する場合は、必ず プライマリ SMTP アドレスも設定してください。

7. 必要なアドレスを追加したら、[OK] ボタンをクリック
8. 画面が戻り、[適用] ボタンをクリック後、[OK] ボタンをクリック
9. Azure AD Connectサーバーにて、定期同期が実行されるか、強制同期を実行すると、AD 上に設定したアドレスが Office 365 テナントに反映されます。

なお、ディレクトリ同期 AD から Azure AD に同期された情報が、Azure AD から Exchange Online へ反映されるまでに最大 24 時間かかる場合があります。

<参考情報>
#Azure クライアントでの proxyAddresses 属性の設定AD

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